習慣流産のメカニズム

せっかく妊娠しても流産を繰り返してしまう「習慣流産」。
今まで原因の一部が染色体異常や感染症などということは分かっていましたが、６割以上は不明だったのです。しかしこのたび、藤田保健衛生大学と大阪府立母子保健総合医療センター研究所との共同研究でその原因を突き止めたと発表されました。

研究によると、血液凝固を防ぐたんぱく質「アネキシンＡ５」の生成を制御する遺伝子が、習慣流産する女性の場合、その遺伝子の塩基配列が通常と異なっている割合が、正常妊娠する女性に比べて２倍前後に達することが分かったというのです。アネキシン生成量が少ないために胎盤で母体の血液が凝固、胎児の発達が阻害され、流産につながると推定されるとか。習慣流産の女性の遺伝子を分析して、該当する女性のみに抗凝固療法を行えば、出産につながる可能性があるのだそうです。
理由のわからない習慣流産に悩まされていた女性には朗報ではないでしょうか。



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タグ：習慣流産

子宮頸がんなどのワクチン 無料化

20～30代の若い女性に多く発症する子宮頸がん。推定で年間約2500人が死亡していると言われています。
このたび政府はこの子宮頸がん、乳幼児の細菌性髄膜炎などを予防できる小児用肺炎球菌のワクチン、インフルエンザ菌ｂ型の３種類のワクチンについて、希望者が原則無料で接種できるように公費補助を行う方針を固めたそうです。
年内にも無料接種が開始されるそうです。子宮頸がんは１１～１４歳でワクチンを接種すれば感染を７割減らせるとされると言われていますが、費用が５万円程度もかかるそうで、助成を求める要望が強かったものです。少子化が懸念されているなか、良い方針なのではないでしょうか。


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タグ：ワクチン 子宮頸がん

今年のインフルエンザ対策は・・・

記録的な猛暑となった熱い夏が終わり、今日まさに秋分の日から、本格的な秋の到来となりそうです。
そうなってくると、インフルエンザの流行などが気にかかりますよね。
昨年の今頃はすでに、新型インフルエンザの猛威に怯えさせられていました。今年１月には新薬ラピアクタ（一般名・ペラミビル）の製造販売も承認され、一安心となるのではと思っていましたが、しかし、国立感染症研究所の研究で、新型インフルエンザウイルスのうち、タミフルに耐性を持つものは、新薬ラピアクタにも耐性を持つことが、わかったそうです。もう１つの治療薬リレンザに対しては、どの株も耐性がなく、投薬の効果がみられたそうなのですが・・・。とにかく、去年のような流行だけは避けたいものですが・・・。



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タグ：新型インフルエンザ

手足口病に注意

「手足口病」とは、乳幼児を中心に夏に流行するウイルス性の感染症で、子どもの口や手足に出る水泡性の発疹が主な症状となります。多くは自然に回復するのですが、まれに髄膜炎や心筋炎などを起こし重症化するケースもあるそうです。
国立感染症研究所の定点調査によると、この重症化のケースの発生報告が、データのある過去１１年でもっとも多くなっているそうです。ほとんどは軽症で済むのですが、まれに重い合併症を起こすことがあるので、注意が必要です。もし、症状が疑われる場合は早めに病院で診療を受けることをお勧めします。



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タグ：手足口病

がん細胞の悪性化の仕組みが判明した！？

群馬大学の生体調節研究所の研究グループががん細胞の悪性化の仕組みを突き止めたというニュースがありました。
がん細胞を悪性化する酵素の一つに「Ｐｏｌη（イータ）」というものがあるそうですが、そのイータの働きを細胞内にある「Ｈｓｐ９０」というタンパク質が促進させていることを研究によって突き止めたということなのです。これは、世界的にも初めてのことだそうで、このことで、より効果的に抗がん剤を活用することができるようになるそうです。
いまだ、人の死亡原因の上位にランクされている数々のがん。誰もが、その要素を持っていると言われていますが、悪性化が食い止められれば、この病気も少なくなってくるのではないでしょうか。


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タグ：がん 悪性化

「タミフル耐性」の新型インフルエンザ

新潟県内の病院の２人部屋に長期入院していた１０歳未満の女児と男児から、「タミフル耐性」の遺伝子を持った新型インフルエンザウイルスが検出されたことがわかりました。同じ病室の複数の患者からタミフル耐性の遺伝子を持つウイルスが検出されたのは全国初だそうです。また、タミフル耐性ウイルスが人から人に感染した例も全国で初めてという可能性があるそうです。
新潟県では、２人の検体を国立感染症研究所に送り、詳細な調査を依頼したそうです。
まだまだ、猛威をふるっている新型インフルエンザ。小中学校などで感染が確認されると、一気に広がってしまう状況が続いているようですが、いまだ全ての人にワクチン接種が出来る状況でもない中。すでに変異した新型が出ているなんて・・・。変異型はまだ拡大はしていないということですが、早いうちになんとか食い止める方法をお願いしたいと思います。



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タグ：新型インフルエンザ タミフル耐性

新型インフルエンザの今後は？

もうすぐ夏休みも全国的に終わり、新学期が始まりますが、今年の心配事はまだ終わらない宿題なんかではなくて、新型インフルエンザの今後ではないでしょうか。

弱毒性とはいえ、感染力は強く、あまりに患者数が一度に多くなると・・・受け入れる側の体制や薬など不安はつきないでしょう。一刻も早く、季節性インフルエンザのように予防接種が出来ればと思うのですが・・・。
こんなニュースを目にしました。
スイスを拠点とする大手製薬企業「ノバルティス」の日本法人「ノバルティスファーマ」が、９月にも新型インフルエンザワクチンの有効性や安全性を確認する臨床試験、いわゆる治験を国内で開始するとのこと。年内にも製品を供給したいという方向であるとのこと。
現在、国内メーカーでは、４社が新型インフルエンザワクチンを生産していますが、ウイルスの増殖が遅いニワトリの卵を使っているため、年内に製造できるワクチンは１３００万人～１７００万人分にとどまるとのこと。
とにかく、早く安全に国民の元に届けて欲しいと願っています。

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タグ：新型インフルエンザ ワクチン

糖尿病患者の方に朗報

東京大生産技術研究所などのチームが、ブドウ糖の濃度に応じて、光の強さが変化する微小ビーズを作ることに、成功したそうです。
こにより、糖尿病患者の血糖値の変化を、常時計測する方法への応用が可能になるそうです。
糖尿病患者は血糖値を厳密に管理するために１日数回、指などに針を刺して、採血し、測定しなければなりません。その痛みや不安から患者が解放されることになります。今後、安全性や性能を高め、糖尿病患者の血糖値を常時測定できる装置を開発するということです。

早く、実用化できれば良いですよね。


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タグ：糖尿病 微小ビーズ

電流注射！？

注射と言えば、もちろん針を刺して接種するもの。
将来、痛くない電流注射なるものが一般的になるかも・・・という話があります。
イオントフォレシスというものだそうです。
現在“イオントフォレシス”が使われているのは、局部麻酔薬やステロイド薬。“イオントフォレシス”の開発は60～70年代、アメリカを中心に活発化し、80年代後半から小児科や皮膚科などで使われているそうです。
しかし、イオントフォレシス”は、小さな分子でできている薬品にしか使用することができませんでした。予防接種などのワクチンの分子は、それらの数百倍以上の大きさ。開発を進めた結果、リポソームという油のボールと組み合わせたところ動物実験に成功しましたが、成功の理由は謎のままで、実用化まではまだまだ改良が必要であるとのこと。
これが、実用化すれば、注射を前に泣き叫ぶ子どもの姿も見なくなるのでしょうか。

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タグ：イオントフォレシス

新型インフルエンザの猛威

WHO世界保健機関は、新型インフルエンザに関する記者会見で、警戒水準を「フェーズ５」から世界的大流行（パンデミック）を意味する最高の「６」に引き上げるかどうかの判断を数日中に出す可能性を示唆した。

いまだ、このインフルエンザウィルスの発生源などの特定も出来ておらず、一方では「弱毒性」であるとの見解もある。ＷＨＯの基準では、人から人への感染が持続的に二つの大陸で確認されれば、「フェーズ６」となるとされている。アメリカに加え、英国、スペインなど欧州でも感染者が増えており、基準を満たす可能性は大きい。
しかし、ＷＨＯの警戒水準は、感染の地理的広がりだけを判定基準とし、症状の重さを考慮していない。

そうでなくとも、過剰反応が風評被害的な様相も呈しているところもある。WHOでは「６」になっても過剰反応を避け、各国政府には「渡航制限」や「国境閉鎖」などの措置を取らないよう求めているが、難しいところであろう。実態の解明が急がれる。

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タグ：新型インフルエンザ WHO